|
●「3万人市制」で行政組織の足腰強化
|
| 岸 |
現にダイオキシンで揺れるゴミ処理の問題などは、一市町村では実施が困難です。こういった課題に、広域市町村事業として取り組んでいる地域はたくさんあります。ところで、昭和二十八年の大合併時代に、熱心に合併に取り組んだ所とそうでない所の差が、最近如実に現れてきています。ある県では今もって百以上の市町村があり、住民が千人に届かないところもかなりあるそうです。そこで、人数の問題がひとつ大きな焦点になると思うのですが、大野先生が推進された「三万人市制構想」について教えてください。 |
| 大野 |
「三万人市制」は党の公約でもあります。現在は、市となる条件は人口四万人ですが、これを「町村合併によって人口が三万以上になる場合は市になることができる」とする特例を設けるというものです。つまり、行政組織の足腰を強くするための合併ということになるでしょう。 |
| 岩城 |
「三万人」は、そのひとつの基準ということですか。 |
| 大野 |
私は三万人を目安に合併して市政を行うことを勧めてきました。 |
| 岸 |
村から市になる、これはいいことですね。三万人ならば、今までより容易に市になれる。 |
| 大野 |
現行の五万、四万という数にこだわらず、三万人の特例があっても良いのではないか。住民の発想で良い市をつくっていこうという意気込みが生まれればいいと思います。 |
| 岩城 |
たしかに、住民の主体的な取り組みがあってこその市政ですからね。 |
| 大野 |
ところで、地方の長として、私が大変に苦労したことに財源の問題があります。地方分権は確かに進んだが、肝心の財源移譲がまだ果たせていません。 |
| 岸 |
課税自主権など、地方単独で決定できる事項が増えてきました。しかし現実的には歳入・歳出の割合は国・地方に差があります。さらに、農地転用のように、地方の権限が少なすぎます。 |